人の風邪は犬にはうつらない/正しく知っておきたい人獣共通感染症の基礎知識

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こんにちは! 
犬の管理栄養士 “たえか” です。 愛犬がハッピーに暮らせるように、食と健康のお話を中心にロサンゼルスからお届けしています。

毎年、12月頃から、日本でもアメリカでもインフルエンザ(Flu)の感染が高まる冬のこの時期こんなことが不安になったりしませんか?
愛犬と顔をくっつけて、くつろいでいる時、あるいは自分がひどい風邪で寝込んでいる時。
「わたしの風邪、愛犬にうつらないかな?」「犬の咳は家族にうつる?」「一緒に寝ても大丈夫?」と不安になることありますよね。

人間から犬へ、犬から人間へと病気がうつることを、「人獣共通感染症」、もしくは「ズーノーシス(Zoonosis)」と呼ばれています。

今回は、「飼い主の風邪はうつるの?」という身近な疑問への答えと、アメリカ生活で特に気をつけておきたい「犬から人にうつる病気・うつらない病気」についてお話しします。

飼い主の風邪は犬にうつる?「逆」の感染について

一番気になる「わたしの風邪はうつるの?」という疑問。
まず、お伝えしたいのは、一般的な「鼻風邪」が犬にうつることは、基本的にはありません。

ウイルスの種類が違います

風邪の代表格である「ライノウイルス」などは、人間の細胞にしかくっつけない仕組みになっています。そのため、種を超えて犬に感染することはとてもまれなんです。

「例外」もあります(逆人獣共通感染症)

基本的にはうつりませんが、以下のケースでは人間から犬への感染リスク(逆人獣共通感染症)が指摘されています。

  • 特定のインフルエンザ: まれですが、H1N1型など、一部のウイルスは共有される可能性があります。
  • 細菌(MRSAなど): 人間が持っている耐性菌が、犬の皮膚炎の原因になることがあります。
  • 新型コロナウイルス: まれですが、密接接触での飼い主から犬への感染例が確認されていますが、ほとんどが軽症です。

わたしが体調不良の時は、念のため「ペロペロ」も「キス」(心配してきてくれるたび“ごめんね。ウィルスがうつったら大変だからね”って言ってます)もさせないようにして、 お互いにゆっくり休むようにしています。


犬から人にうつる主な病気:知っておきたいリスト

「犬から人にうつる病気」も気になりますよね。これらは正しい予防法(ワクチンや衛生管理)を知ることで、不安も解消されますよ。

病名主な感染経路アメリカでの注意点予防のポイント
狂犬病
(Rabies)
噛まれる(唾液)全米でワクチンの法的義務あり。野生動物に注意【必須】ワクチン
レプトスピラ症
(Leptospirosis)
感染動物の尿(水たまりなど)トレイルや野生動物の多い住宅街でリスク大【推奨】ワクチン
カプノサイトファーガ
(Capnocytophaga infection)
噛まれる・なめられる傷口がある時や免疫低下時は要注意なめさせない・手洗い
寄生虫(回虫・鉤虫)
(Parasites)
排泄物、汚れた土壌ドッグラン後の足拭きと手洗いが基本予防薬・定期的な検便
皮膚糸状菌症
(Dermatophytosis)
直接接触(カビ)赤いリング状の湿疹
早期発見が大切
清潔な環境・手洗い

アメリカ生活で特に意識したい感染予防

アメリカで愛犬と安全に暮らすために、特に意識したいポイントが2点あります。

1. 野生動物との「ソーシャルディスタンス」

アメリカの住宅街では、アライグマやコヨーテ、リス、ウサギなどの野生動物が身近に存在します。彼らが媒介する病気(狂犬病やレプトスピラ症など)から愛犬を守るため、お散歩中の「拾い食い」や「クンクン(排泄物のチェック)」には目を光らせましょう。

うちの子は「クン活」大好きです。犬にとっては、他の犬の情報を得たり、私たちがSNSをするのと同じ感覚。怖いからって「クン活」を禁止してしまったら、せっかくのお散歩なのにストレスMaxになってしまいますよね。なので、排泄物、危険なものがないかどうかだけはチェックするようにしています。

2. ライム病などの「ダニ媒介疾患」

アメリカではダニが媒介する「ライム病(Lyme Disease)」が深刻な問題です。これは犬だけでなく、犬が家の中に持ち込んだダニを介して人間も感染するリスクがあります。毎月の予防薬(Flea & Tick prevention)は、家族全員の健康を守るための大切な習慣です。

うちの子は、肌はピンク、毛は白なので、虫やゴミがついていたら、目立つのですが、おさんぽの後はブラッシングをするようにしています。ちなみに予防薬は「Simparica trio」を毎月あげてます。

毎日を安心して過ごすための「3つの習慣

  1. 「なめたら洗う」を当たり前に 怪我をしているときは、傷口はなめさせないようにしましょう。
  2. 定期的な検便(Fecal Test): アメリカの動物病院で推奨される年1〜2回の検便は、家族(特にお子さん)を守るためにも重要です。
  3. ライフスタイルに合ったワクチン: 狂犬病だけでなく、地域の環境に合わせたワクチン接種を行いましょう。

正しく知って、愛犬との大切な時間を過ごしましょう

「病気がうつるかも」と不安になって、愛犬との大切なスキンシップを諦めるのはもったいないことです。

**CDC(アメリカ疾病予防管理センター)**も、ペットが人の健康(心も体も!)にもたらす素晴らしい効果を認めています。正しい知識を持って、清潔と予防を心がけていれば、過度に怖がる必要はありません。

今日もお散歩のあとはしっかり手を洗って、安心して愛犬を思いっきり抱きしめてあげてくださいね!

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 愛犬とのハッピーライフのヒントにしてもらえればうれしいです。

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