こんにちは!
「アメリカ犬暮らしガイド」犬の管理栄養士 “たえか” です。
愛犬がハッピーに暮らせるように、食と健康のお話を中心にロサンゼルスからお届けしています。

アメリカで犬と暮らしていて、「犬が本当に家族の一員なんだなぁ」と感じる瞬間がたくさんあります。
カフェで一緒にくつろいだり、公園でのびのび走りまわったり、出会う人が自然に犬に声をかけ、笑顔で挨拶を交わす。
そんな日常を見ていると、ふと考えることがあるんです。
「犬にとって幸せって、なんだろう?」
「うちの子、本当に幸せに暮らせているのかなぁ?」
みなさんもこんなふうに思ったり、感じたりしたことはありませんか?
そこで今回は、世界中の動物福祉(Animal Welfare)の基本となっている考え方
「5つの自由(Five Freedoms )」について、
カリフォルニアでの犬との暮らしと重ねながらお話ししてみたいと思います。
「5つの自由」ってなに? “犬らしく” いられるために
この「5つの自由」は、1960年代にイギリスのブランベル委員会が
人間の飼育下にあるすべての動物の幸せを守るためにまとめたものです。
犬に置き換えると、こんなふうになります。
- 飢えや渇きからの自由 〜Freedom form Hunger and Thirst〜
いつでもきれいで新鮮な水と体にあったバランスの取れた食事をとれること。 - 不快からの自由 〜Freedom from Discomfort〜
安心して休めるベッド、気温や湿度の快適さが保たれる環境。 - 痛み・怪我・病気からの自由 〜Freedom from Pain, Injury or Disease〜
定期的な健康チェック、必要な医療を受けさせること。 - 恐怖や抑圧からの自由〜Freedom from Fear and Distress〜
怒鳴られたり、長時間ひとりぼっちにならないようにすること。 - 本来の行動をとる自由 〜Freedom to Express Normal Behavior〜
においを嗅ぐ、走る、あそぶ、仲間と交流するなど、
“犬らしい行動” を楽しめること。
どれも当たり前のようですが、
“自由” は “放任” ではなく、“守られたうえでの自由” なんです。

カリフォルニアで感じる “自由を守る” 暮らし
ロサンゼルスでは、犬がのびのび過ごせる環境がたくさんあります。
ドッグパークや “ドッグフレンドリー” な公園、レストラン、カフェ、モール….
それらは単なる「犬OK!」ではなく、
犬の自然な行動や社会性を尊重する文化として広がっています。
犬が吠えたり、遊んだりするのを “しつけ不足” ととらえず、
「どうすればお互いが気持ち良く過ごせるか」を考える人が多いのも印象的です。
「犬が安心して犬らしく過ごせる自由をどう守るか」
その意識が、飼い主一人ひとりの中にあるように感じます。
“自由” は信頼と理解から生まれるもの
“自由” という言葉を聞くと「好きにさせること」と思われがちですが、
「5つの自由」は “守られた上での自由” です。
犬が安心していられる環境を整え、健康を支え、心を満たしてあげることで、
ようやく “犬らしく生きる自由” が生まれます。
好き放題させてもらっていることが 本当の “自由” ではなく、
健康を守り、心を満たし、きちんとマナーを躾けられていること。
日々の積み重ねが、犬の “自由” につながっていくんだと思います。
まとめ
“自由” を感じる毎日を、いっしょに!
今日からできること!
「5つの自由」は、犬と暮らすうえでの “指針” のようなもの。
完璧にできなくても大丈夫です。
いつもより長めの散歩
いつもより “まったり” 時間を長めに過ごす
いつもの食事に大好きなものをトッピングしてあげる
それだけでも、犬の心はハッピーになります。
愛犬の「元気に長生き」健康寿命を伸ばす一歩になるはずです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
愛犬とのハッピーライフのヒントにしてもらえればうれしいです。
